FXオーストラリアドルの金利上昇との関係

FXオーストラリアドルの金利上昇との関係

FXオーストラリアドルの金利上昇との関係

RBAの夕力派的傾向が強まる、すなわち、金利先高感が強まると株式市場は下落し、利下げ懸念が遠のくと株式市場は上昇するというのが本来の基本的な姿となっています。

 

オーストラリアの金利上昇という、同じソースからくる材料がオーストラリアドル相場には上昇を促し、株式相場の下落をもたらした円相場は上昇(つまり、オーストラリアドル円相場の下落)を促すのでした。

 

とりあえず、2013年から2014年にかけてのオーストラリア株式市場の高騰は、RBAの緩和政策から引き締め政策への転換という障害がありつつも、それに目をつぶったかたちでオーストラリアの景気回復をはたしてきたものであり、オーストラリア株式の好調からくる日本株式上昇を背景にした円安と、オーストラリア金利上昇を背景としたドル高がミックスされたかたちで、一瞬110円を超えるところまで引っ張ることのできた、いわば「いいとこ取り相場」だったわけです。ここで儲かったFX投資家は多かったのではないでしょうか。

 

しかし、エボラ熱感染のオーストラリア上陸というリスクシナリオのために、オーストラリア株式が急落、景気減速が心配され、ECBによる利下げ、金融緩和がネガティブ要因となっている欧州株式も急落したために、日本の株式も下落を余儀なくされ、投資家のこれまでの強気が崩れ、ドル売り、円買いも巻き戻しがでたために、105円台までの円高相場となってしまったのでしょう。

 

つまり、FX参加者はオーストラリアドル円が売られる」のは円か買われているのか、オーストラリアドルが売られているのかを見極めなければいけないのです。もちろん、それはユーロを取引する者にとっても同じことであり、ユーロの上昇、下降がオーストラリアドル本来からくる要因なのか、ユーロ自体が内包する問題からのものなのかを正しく分析しながら取引する必要があるはずです。

 

ここらへんに関しては私のFX オーストラリアドルのサイトにも書いてますので参考にしてみてください。

 

今の「オーストラリアドル円」相場は、オーストラリア金利動向をメインシナリオ、アペノミクスの行方をサブシナリオ、エボラ熱感染、ウクライナ情勢、イスラム国情勢などの地政学動向をリスクシナリオとして、円、オーストラリアドル双方の強弱を敏感に反映している相場であり、FX投資を行うものにとって、今現在がオーストラリアドル相場なのか、それとも円相場なのかを見極めることは非常に大事であることを10月の急落は教えてくれた気がします。


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